<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="yes"?><rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"><channel><title>Agent-Based-Model on TouchingFish.top</title><link>https://touchingfish.top/ja/tags/agent-based-model/</link><description>Recent content in Agent-Based-Model on TouchingFish.top</description><generator>Hugo</generator><language>ja</language><lastBuildDate>Sat, 04 Feb 2023 00:00:00 +0000</lastBuildDate><atom:link href="https://touchingfish.top/ja/tags/agent-based-model/index.xml" rel="self" type="application/rss+xml"/><item><title>進化の速度と慣性</title><link>https://touchingfish.top/ja/2023/evolutionary-game-dynamic/</link><pubDate>Sat, 04 Feb 2023 00:00:00 +0000</pubDate><guid>https://touchingfish.top/ja/2023/evolutionary-game-dynamic/</guid><description>&lt;p&gt;私は進化ゲーム理論の数学を理解しているわけではない。Replicator Dynamics も、自分にとっては単なる用語にすぎない。しかし、コンピュータ・シミュレーションならわかる。Agent-Based Model（ABM）こそが私の言語である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いま、$n \times n$ のグリッド上に、グリッド数×人口密度のぶんだけエージェントを生成する。各ステップでエージェントはひとつの行動（action）を持ってグリッド上を動き、Von Neumann 近傍で別のエージェントを見つけてペアを作り、古典的なゲームを一局こなし、そのあと行動を更新して次のステップに進む。全エージェントが同じルールで行動を更新する。以上がモデルの基本要素である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここで、ひとつの決定的な変数を考えよう。エージェントは何にもとづいて行動を更新するのか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一、&lt;strong&gt;このステップ&lt;/strong&gt;の利得 $P_1$ を隣人と比較し、次のステップでは $P_1$ の高い行動に変わる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;二、&lt;strong&gt;過去すべてのゲーム&lt;/strong&gt;の利得 $P_2$ を隣人と比較し、次のステップでは $P_2$ の高い行動に変わる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ミクロな設定レベルでは、「現在を見る」か「歴史を見る」かの違いにすぎない。しかしこの二つのモデルを数学で記述しようとすると、両者はまったく異なる物理的ダイナミクス——一次系と二次系、速度と加速度——に対応していることが見えてきた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;以下、この導出を一段階ずつ進めていく。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="コードから方程式へ平均場近似"&gt;コードから方程式へ：平均場近似&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;コンピュータ・シミュレーションの世界には $n \times n$ のグリッドがあり、エージェントはその上を歩きまわり、隣人を探す。数学者はここで「手抜き」だが極めて強力な仮定を置く——&lt;strong&gt;平均場近似（Mean-Field Approximation）&lt;/strong&gt;：グリッドは無限大で、全員が気体分子のように完全に混合しており、ランダムに出会う、と仮定するのである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これは何を意味するか。いま、全グリッド上で割合 $x$ の人々が戦略 $A$ を、割合 $1-x$ の人々が戦略 $B$ を採用しているとしよう。微小な時間幅 $\Delta t$ のあいだに、ランダムに一人のエージェントを選び出す。そのエージェントが戦略 $B$ である確率は $1-x$ である。そして、そのエージェントがたまたま戦略 $A$ の隣人に出会う確率は $x$ である。つまり、&lt;strong&gt;「$B$ が $A$ に出会う」という事象の同時確率は $x(1-x)$ になる&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;$B$ が $A$ に出会ったあと、$A$ に変わるかどうか。我々のルールでは、比較するのは利得である。戦略切り替えの確率は両者の利得差に比例すると仮定しよう。つまり $\pi_A &gt; \pi_B$ ならば、$B$ が $A$ に変わる確率は $P(B \to A) = \alpha (\pi_A - \pi_B)$ であり、$\alpha$ は定数の比例係数である。&lt;/p&gt;</description></item></channel></rss>